大学院・専門職大学院ガイド

大学院入学のための基礎知識AtoZ

J大学院の授業方法は?

研究を進めていける思考力を養うために多様な方法を取り入れている

大学院で行われている授業は、講義形式だけではなく、ケースメソッド、ソクラティックメソッド、グループディスカッション、実習、実技指導、実験研究など、多様化している。全般的に言えば、少人数によるゼミナール形式の授業が中心になっていると考えればいい。教員が壇上から一方的に講義を行い、知識を伝授していくといった形式の授業は少なくなりつつある。  例えば、ソクラティックメソッドは多くのロースクールで取り入れられた教育手法。事前に事例問題などが学生に配布され、学生は設問に対する答えを予め考え、授業に出席しなければならない。授業では、教員がアトランダムに学生を指名し、課題についてどのように考えたかを確認していく。学生の答えに対して、なぜそう結論づけたのか理由を掘り下げる質問をしたり、他の学生に意見を求めるなど、教員と学生の双方向だけでなく、学生と学生といった多方向にも授業が展開されていく。理解不足であった点を確認できたり、自分と異なる視点からの意見を参考にできるなど、知識を深め定着させることができる。ケースメソッドやグループディスカッションなども、同様の目的で実施されている。  学ぶ専門分野によって異なるが、実習や実技を重視している分野もある。例えば、臨床心理士を養成する大学院では、心理相談所での実習を必修としている。臨床現場における実践的な経験が必要だからだ。地域政策や国際協力ではフィールドワークを、芸術や音楽などの分野では実技を、理学や工学分野などでは実験研究といった、分野の特性に応じた教育研究環境を整えている。

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