全国大学院特集

早稲田大学大学院 アジア太平洋研究科
私立(共学) ワセダダイガクダイガクイン

研究科長メッセージ

アジア太平洋地域における新たな価値の創造を目指して

●アジア太平洋研究科長 教授
 黒田 一雄

アジア太平洋地域は、この四半世紀の間に、世界経済をけん引するまでに発展し、国際社会において益々大きな役割・貢献を期待されるようになってきています。一方、アジア太平洋地域にも、世界全体にも、貧困、環境問題、感染症、教育格差、移民難民問題等々の国民国家ごとの枠組みでは解決できない越境課題・地球的規模課題が数多く存在し、その解決のための国際協力の必要性が国際社会で強く認識されています。国際社会は、そうした課題を解決するために、持続可能な開発目標(SDGs)というグローバルガバナンスの枠組みを策定し、進展させています。このような状況認識の下、アジア太平洋研究科では、アジアがもつ多様性や潜在性、さらには世界が抱える諸課題に対して、伝統的な学問の領域を超えて、総合的学際的に教育・研究を行うことを目指し、その解決に貢献できる国際的な人材の育成を目指しています。
それでは、一体アジア太平洋研究科が目指す国際的な人材像とは何でしょうか。私は、国際社会で活躍する人材には三つのCが大切だと考えています。一つ目のCは、高度な専門知識と語学力・コミュニケーション能力を基とした国際的競争力(Competitiveness)です。グローバル化された社会で活躍する人材に求められる能力・実力は、国際化された基準の中で評価されるようになってきています。二つ目のCは、競争するだけではなく、世界のパートナーと協力しながら物事に取り組む協調性と協働的なリーダーシップ(Cooperativeness)です。国際社会の文化的多様性の中で、寛容と包容力を持って他者を理解しながら、自身の意見を忍耐強く主張し理解してもらい、そのうえで協働・共生できる能力が、世界に活躍しようとする人材には求められます。そして、最も大切な三つ目のCは、国際社会に通用する真の実力と、国際社会と協力することのできる人間力という2つの能力をもって、世界の抱える課題の解決や、世界の平和と豊かさの実現に何がしかの貢献をしようとする、まさに大隈侯が抱かれたような高い社会的貢献への志(Contribution)です。
アジア太平洋研究科での勉学は、三つのCを育成するための第一歩です。アジア太平洋研究科では、留学生も、日本人も、真に国際的で、非常に豊かな教育環境の中で、勉学・研究を行うことが可能です。そのような環境の中で、世界から集まった学生が、アジア太平洋地域および地球規模での課題の解決と新しい価値の創造に向けて貢献できる高度人材となることを期待しています。

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