全国大学院特集

早稲田大学大学院 経営管理研究科
私立(共学)東京 ワセダダイガクダイガクイン [PR]

修了生インタビュー

総合商社でのビジネス経験や知識を体系化しつつ、
ビジネスメソッドや起業構想力を身につけたかった。
在学時に、カーボンクレジットに特化した会社を起業。

早稲田大学ビジネススクール
(早稲田大学大学院 経営管理研究科)2023年3月修了
●木村 圭佑(きむら けいすけ)さん
2008年3月早稲田大学政治経済学部卒業。同年4月に三菱商事株式会社に入社し、自動車事業や脱炭素関連の事業開発に従事する。10~11年ブラジル語学研修生、18~20年英国駐在、19年Harvard Business School PLDA修了。21年4月早稲田大学大学院経営管理研究科入学、23年3月同研究科修了。22年12月に三菱商事株式会社を退職し、株式会社ExRoadを創業。

自動車会社のグローバル展開を
総合商社時代に多面から支援

木村圭佑さんは、政治経済学部を卒業後、大手総合商社に入社し、自動車事業や脱炭素関連事業の開発に従事した。
「自動車の海外向け輸出業務をはじめ、大手自動車会社のPMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)や中期経営計画の策定、クロスボーダーM&A、海外子会社の管理などを担当しました。ブラジルやメキシコ、英国などの各国をビジネスフィールドとし、駐在した英国では子会社の取締役として経営にも携わりました」
そのほかにも、自動車会社やオートリース会社への出向、脱炭素戦略立案や新規事業開発なども経験した。
「気候変動対策として脱炭素に関わる取り組みはビジネスの諸領域で避けられないテーマになってきています。英国で事業開発を担当していた際には再生可能エネルギーと電気自動車(EV)を組合わせたエネルギーマネジメントや排出した二酸化炭素をカーボンクレジットでオフセットすること等も検討しました」
英国から帰国後は、全社のカーボンクレジットタスクフォースも兼務し、業界横断的な新規事業開発に携わった。
「入社後、自動車産業を軸にさまざまなビジネスに携わらせてもらい、やりがいもありました。しかし、業務をある程度回せるようになると、このままでは自分の成長が鈍化すると感じるようになりました」
そこで、木村圭佑さんは自分に負荷をかけ、追い込むことを選択した。
「実践を通したビジネスの知識や海外ビジネススクールで得た知識もありましたが、これらを整理・体系化しつつ、自分の成長を促し、新しいことにチャレンジできるビジネスメソッドと起業構想力などを得たいと思ったのが、早稲田大学ビジネススクールに入学した目的です」
同ビジネススクールには平日夜間と土曜日開講の授業を履修することで修了することができる夜間主総合といった2年制プログラムがあり、休職せずに学べることも入学した理由の一つだった。

ビジネススクールでの学びを基に
脱炭素化支援会社を起業

一年目は広く一般的な経営に関するトピックについて、自らの経験を重ねながら復習。二年目はゼミに所属し、より実践的なスキルや知識の習得に加え、興味があった領域を深掘りした。
「海外での経験を通して、グローバル市場で戦っていけるベンチャー企業を日本から輩出したい、という思いを強く持つようになり、二年次に平野正雄教授のゼミに入りました。経営コンサルティング会社の実務家を招いたロジカルシンキングやDX(デジタル技術によるビジネス変革)の授業もあれば、自己を見つめるマインドフルネスのセッションもあり、心技体をバランスよく鍛えていただきました」
修士論文のテーマは、日本をもっと元気にしたいという思いから、「日本からデカコーンを生み出すための条件~時価総額一兆円企業の創出~」とした。
修士論文を作成する上で杉田浩章教授の「新事業開発のアプローチ」も役立った。
「チームに分かれてスタートアップ企業を選定し、新規事業を立ち上げて成長させていくための要素を研究する授業です。実際に選定した企業にヒアリングをしたりして、成功要因や失敗要因を分析し、各チームが発表・討論します」
木村圭佑さんは、ビジネススクールで得た知識と起業構想力を基に起業する意思を固め、2022年に起業した。
「創業メンバーの一人は、授業でチームを組んだ友人です。
事業内容は、カーボンクレジットに特化した情報サービスと調達代行です。脱炭素化に向けた計画策定と実行は、企業の内部リソースだけでは対応が難しいため、そこをサポートする事業です。カーボンクレジットといったファイナンスツールを活用して、世界中の気候変動対策を加速させることで、次世代により快適な世界を継承することを目的に活動しています」

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