卒業生VOICE
子どもを対象にするソーシャルワーカーを目指して入学。
オンデマンド授業などのおかげで、その夢がかないました。
日本福祉大学 通信教育部
福祉経営学部 医療・福祉マネジメント学科
2023年3月卒業
●山田 英未里( やまだ えみり)さん
高校の福祉科を卒業後、1年次入学
介護やアルバイトをしながら学べる
進学先を検討した結果、通信制大学へ
山田英未里さんは、高校の福祉科を卒業後、日本福祉大学通信教育部の1年次に入学した。
「高校入学時は、福祉イコール高齢者でしたが、発達障害児向けデイサービスのボランティアがきっかけになり、子ども支援に関心を持ち、授業で児童養護施設について知ったこともあって、子ども支援のソーシャルワーカーになりたいなと思うようになりました。
通信制大学で学ぶことにしたのは、大学選びの頃に祖父が倒れて、介護が必要になる可能性があったため、祖父の介護をしながら学ぶという生活スタイルに合うと考えたからです。また、学費が一般的な通学課程の私立大学の4分の1程度なので、高校で取得した介護福祉士の資格を生かしたアルバイトで賄えるとも考えました」
しかし、本当に介護、アルバイト、勉強をこなせるのか、不安もあった。
「日本福祉大学通信教育部の説明会に参加して、相談をしました。その中で、社会福祉士や精神保健福祉士の国家試験の合格率の高さや卒業生の多さを知り、私にもできるだろうと心を決めました」
卒業後は、ファミリーホームで、思春期の中・高生に寄り添う
これまでに履修した科目の中で、印象に残っている一つが「児童福祉論」だと話す。
「児童養護施設の職員の生の声をインタビュー映像で聞きましたが、私が知る施設と比較できて、よい勉強になりました。併せて、児童養護施設での実習では、自立支援計画を立てなくてはならず、その難しさを実感しました。子どもの希望を反映させたり、家族や学校のことも考えたりしなければならず、支援対象の子どもとその環境の理解の大切さを改めて認識しました」
山田英未里さんは、入学をして5年間学んだ。
「4年次に、単位を取り終えてレポートも合格だったにもかかわらず、学費をうっかり払い忘れ、卒業が1年延期になりました。
でもそれが功を奏したのか、実習先で出会った先生が繋げてくださったファミリーホームへの就職が決まりました。ファミリーホームに決めたのは、思春期、反抗期の中・高生への対応は難しいだけに、寄り添いたいと思ったからです」
卒業後は、子どもたちの思いに寄り添い、望みを叶えられるソーシャルワーカーを目指したいと話す。
「ファミリーホームの子どもたちはホームを出た後が大変なので、アフターケアの基盤も作っていきたいですし、里親活動にも関わりたいと思っています」
◎1週間のスケジュール
オンデマンドを使っての勉強が中心。訪問入浴サービスのアルバイトをしていたので、移動や次の訪問との間があく時もあるので、そんな時間を有効活用していました。まとまった時間をかけての勉強は、例えば、月曜日と火曜日の夜に1時間、アルバイトのない金曜日の午後に4時間、土曜日はバイト前の午前中に2時間といった具合です。
仕事充実度 ★★★★★
高校の時に取得した介護福祉士の資格を生かして、訪問入浴サービスと児童養護施設でアルバイトをしてきましたが、自立援助ホームでもアルバイトをしていました。勉強とアルバイトの掛け持ちでしたが、学んだことがアルバイトで生きることもあり、充実感がありました。
人生充実度 ★★★★★
スクーリングで出会えた、ケアマネージャーや看護師、障害を持つ子どもが生きやすい社会作りを目指す方など、バックグラウンドも世代も異なる方々から多くの刺激を受けました。将来は、子どもが安心できる居場所となる児童養護施設かファミリーホームを作るという夢を実現させたいと思っています。