心理臨床学専攻(修士)
国家資格である公認心理師の資格取得を目指すことが可能です
社会福祉学研究科に属している当大学院の心理臨床学専攻は、福祉という観点を特に重視しています。「福祉」という言葉は、近年では「弱者や困窮者に対する社会的援助」という意味で用いられますが、本来の意味は「幸福」です。人間が幸福であるためにはその尊厳が守られることが肝腎であり、例えば心理臨床場面では臨床家とクライエントは立場の違いこそあれ人間存在としては対等であり、その対等性を踏まえるからこそクライエントの尊厳が守られます。それと同時に、対等な関係性においてこそ十全な対話が可能となり、最近注目されているオープンダイアローグが示すように、対話を紡ぐことはそれ自体が治療的に働きます。ただ単にクライエントの状態を科学的な枠組で評価して済ませるのではなく、科学では捉えきれない領域を含めてクライエントの世界に深く触れていくために腰を据えて対話を紡いでいく営みこそが、良き心理臨床であると言えましょう。
本大学院の心理臨床学専攻は、附属施設の心理・教育相談センターでの各種心理検査や心理療法の実習に加え、高い臨床能力を有する精神科医療機関の他、公立学校、福祉施設、本学附属機関のEAP(従業員支援プログラム)研究所などの多種多様な学外実習先とも提携し、また経験豊富な学内外の臨床家から助言を受ける機会も充実していますので、修了後に心理臨床の専門職としてスタートを切るために必要な実習経験を十分に積むことができます。当大学院での学びを通じて、心理臨床の専門家を目指してみませんか。
福祉科学を支える「臨床福祉」の精神
人間が生きるということ、生活するということのすべてを科学という方法だけで解明することはできません。ではなぜ福祉科学なのか。それは、福祉の現場でひとがひとを援助するということを研究する私たちにとって、科学による探求をぎりぎりまであきらめないこと、そしてその先の地平を切り開くための悪戦苦闘を厭わないこと、そのいずれもが譲れない精神だと考えるからです。このようなフロンティアこそが「臨床福祉」が見据える世界なのです。
キャンパス・アクセス
◎キャンパス
近鉄大阪線「河内国分(関西福祉科学大学前)」駅下車 徒歩約12分、JR大和路線「高井田」駅下車 スクールバス約10分又は徒歩約25分、近鉄南大阪線「古市」駅よりスクールバス約20分。
◎上本町サテライト教室
上本町ハイハイタウン内12階1203号 (近鉄上本町駅前)
近鉄「上本町」駅下車 徒歩1分。
入試概要(2025年度)
◎募集人員
社会福祉学研究科
心理臨床学専攻(修士課程) 10人
※定員数は、前期日程(一般・社会人)と後期日程(一般・社会人)の合計です
◎出願期間
前期日程|2024年8月16日(金)~8月30日(金)[必着]
後期日程|2025年1月17日(金)~1月31日(金)[必着]
◎試験日
前期日程|2024年9月7日(土)
後期日程| 2025年2月8日(土)
◎選考方法
心理臨床学専攻(修士課程)
[一般募集]英語、専門科目、面接(個人・集団)
[社会人募集]英語、専門科目、面接(個人・集団)