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「良き隣人たる法律家」の養成を目指す
しばしば「悪しき隣人」と揶揄されてきた法律家ですが、様々な利害関心が複雑・多様に錯綜した現代社会においては、高度の専門知識に加えて高い倫理観を有し、日々生起する紛争を公正・公平に処理する法律家が求められています。広島大学法科大学院では、こうした資質を備えたうえで、クライアントに寄り添いつつ、社会で起きる様々な法的問題を迅速かつ的確に解決することができる真のリーガル・プロフェッショナルとしての、「良き隣人たる法律家」の育成を目指しています。
各自の資質・特性に応じた、きめ細かな少人数教育
本法科大学院では、法曹コース出身者を含む法学既修者に加え、法学部以外の学生や社会人等多様な人材が集う法科大学院に求められる、各人の資質と特性に応じたきめ細かい学修指導を実践しています。
このような指導を可能にしているのが、小規模法科大学院としての特性を生かした少人数教育です。これにより、少人数クラスでの「顔の見える」講義や演習、各自の学修の進度に応じた段階的教育、あるいは中身の濃い質疑や添削指導等が可能になるほか、弁護士ゼミ等を通じた弱点補強や応用力強化もはかられています。在学生1人につき複数の教員がチューターとなり、学修・生活上の相談に乗るほか、定期的にチューター面談や専攻長・副専攻長面談を実施し、在学生らのニーズの的確な把握に努め、それを学修指導に反映させています。
また、附属の「リーガル・サービス・センター」での模擬法律相談や、法的紛争解決方法を現場において学ぶ法務セミナーを地元の法曹や企業の協力を得て定期的に開催しています。
平和都市ヒロシマの地の、新たな法曹養成拠点として
本法科大学院の所在地である東千田キャンパスは、広島市内中心部に近い交通至便な地にあり、学習環境にも恵まれています。この東千田キャンパスは、2023年度の法学部移転に伴い、「法曹養成を核とした人文社会科学系の新たな拠点」として、生まれ変わろうとしています。今後、法学部等との連携強化による法学教育の拡充と多様化や、裁判所・公官庁・法律事務所等との更なる協力を通じた、教育、研究、リーガル・サービスの一層の充実等の効果が見込まれています。
世界平和を希求する平和都市〝ヒロシマ〟にあっては、法律家にも、専門知識だけでなく、人々の幸福を望み、他者の悩み・苦しみ・怒りをも理解できる豊かな想像力に裏うちされた、柔軟な思考力としなやかな感性が期待されます。そうした意味でも本法科大学院は、真のリーガル・プロフェッショナルとしての「良き隣人たる法律家」の育成に向けて、日々全力で取り組んでいます。
■概要
◎正式名称|広島大学大学院 人間社会科学研究科 実務法学専攻
◎開講場所|(JR「広島」駅下車 市内電車1番「広島港〈宇品〉、〈紙屋町経由〉」行「日赤病院前」下車 徒歩3分)
◎入学定員|20人
◎コース|法学未修者(標準3年)/法学既修者(短縮2年)
◎教員数|専任16人[専任内訳] 研究者12人、実務家(弁)4人
- 問い合わせ先
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- 広島大学法科大学院
- 〒730-0053 広島市中区東千田町1-1-89
TEL. 082-542-7087