O社会人入試とは?
基礎学力試験や専門科目試験を一部免除する入試
社会人入試は、社会人特別入試、社会人特別選抜とも言われる。 一般入試では、受験しようとする研究科の学問領域にかかわる専門知識の有無を問う専門科目試験と基礎学力試験が課されるが、社会人入試では免除されるケースが多い。大学卒業後、一定期間、職業に就いて得られた経験や知識を評価してのことだ。 社会人入試における選抜方法は、書類審査、小論文試験、面接試験とする研究科が多い。ただし、研究や学びを進めていく上で不可欠な知識を確認するために、英語試験や専門科目試験を課す研究科もある。授業が英語だけのビジネススクールであれば英語の試験、臨床心理士を目指す大学院であれば心理学の基礎的知識を問う専門試験などだ。入学しても授業についていけなかった、なんてことにならないように専門基礎は磨いておきたい。大学院入試問題をホームページ上で公開するところが増えているので、どの程度の知識が必要なのか、しっかりチェックしておくことが必要だ。 社会人入試で求められることは、研究内容と意欲、それに研究を進められる基礎力(文章力、論理的思考、研究分野にかかわる基礎的な知識)があるかどうか、といった点。大学院入試には、入学偏差値のようなものはないので、学ぼうとする側と指導する側の意思が合えば、合格できるはずだ。 身の回りで起こっている課題に気付き、それを何とか解決できないか、そんな気持ちを抱いたら、大学院で学ぶことを検討する価値がある。
〈大学院入学の出願書類〉
大学院へ出願する際に求められる書類は、研究計画書、志望理由書、履歴書、学業成績証明書と、志願票や入学検定料の振込証明書などの手続的な書類。大切な書類は、研究計画書と志望理由書だ。