「なりたい」がかなう大学・短大特集

保育士の仕事・資格ガイド

子どもの心身の成長を促す、発達段階に応じた保育を実践。「子育てアドバイザー」としての期待が高まっている

保育士とは、保育所で乳児から小学校就学までの子どもを預かり、保育に当たる専門職。保育士の社会的責任が増すとともに、専門性がより高まり、2003年から国家資格となった。
保育とは、0歳児以上の子どもを対象に、発達段階に応じた援助や指導をすること。主な活躍の場となる保育所では、授乳や食事など生活全般の世話をするとともに、基本的な生活習慣を身につけさせることや、遊びや図画工作、運動などを通して、子どもの心身の成長を促すのが主な役割となる。保護者に代わって子どもを預かるだけに、子どもに対する深い愛情が求められる。
保育所は地域における子育て支援の中核機関としての役割が高まっている。核家族化により子育ての知識に疎い保護者や共稼ぎ世帯が増加し、個々の保護者や地域住民に対する「子育てアドバイザー」としての役割が保育士に高まってきている。そのため、幼児保育に関する専門的知識や保育技術のほか、保護者や地域住民とのコミュニケーション能力や地域環境を把握できる力も求められる。
保育士の資格は、厚生労働大臣が指定する保育士養成施設(大学、短期大学など)において所定の単位を修得し、卒業することで取得できる。短期大学では、本科2年で取得できる場合のほか、本科2年+専攻科1年で取得できる場合、本科3年とする場合とがある。
保護者の働き方が多様化し、保育所では早朝保育、夜間保育、一時保育などの保育ニーズに応えている。保育と教育を同時に行う「幼保一元化」も進み、「認定こども園」が増えつつある。「認定こども園」では、保育士と幼稚園教諭とが協力し合い、幼児教育・保育に当たっている。

PAGE TOP