「なりたい」がかなう大学・短大特集

小学校教諭の仕事・資格ガイド

外国語活動が加わるなど、新学習指導要領がスタート。幅広い教科への対応力、児童の生きる力を育める力が必要

小学校教諭の特徴は、原則として全教科を教えることにある。ただし、音楽、図画、家庭科、体育などの教科については、専任の教諭を配置している学校もある。学習指導要領に沿って授業計画を立て、教科指導を行うとともに、生活指導も担っている。
小学校は、初等教育機関と位置づけられ、中等教育(中・高)、高等教育(大学・短大)へ向けて、幅広い分野にわたる基礎教育を行う。大人から見れば当たり前と思っていることを、分かりやすく教えなければならないだけに、授業の工夫が必要。児童が抱く疑問は純粋なだけに、地域社会、現代社会の動向を積極的に理解し、児童の興味・関心を高められる指導が求められる。また、保護者との連携が欠かせない時代になっているだけに、コミュニケーション能力や問題解決力も求められる。
小学校の教諭になるためには、小学校教諭免許を取得し、各私立学校または都道府県が行う教員採用試験に合格しなければならない。小学校教諭免許には、「1種」「2種」「専修」があり、「1種」は大学で、「2種」は短大で、「専修」は大学院で取得できる。取得要件の違いにより、3種類に区分されるが、職務上の差異はない。小学校教諭1種・2種免許を取得するには、教職課程(小学校教諭養成)を持つ大学・短大に入学し、同課程を修了し、大学・短大を卒業する必要がある。
2011年度から、小学校では新学習指導要領に基づく教育へと移行する(中学校では2012年度)。「生きる力」の一層の醸成を理念とし、「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」を調和させて育むことを目指す。日本の伝統と文化を尊重し、国際社会の平和と発展や、環境の保全に貢献する主体性のある日本人の育成を掲げている。そのために道徳教育、体験活動、環境教育などが充実される。特に、小学校では高学年段階において外国語活動の授業が必修化され、英語の指導力を持った教員が求められる。

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