商品の開発・流通・販売といった商業活動に欠かせないすべてを学べるのが魅力。ネット販売などの新しい商取引も学べる

商学とは、商品やサービスの取引といった商業活動を対象にし、それにかかわるお金のやりとりの記録、商品の流通や販売方法のあり方、消費者行動などを科学的に究明する学問。例えば、街に雑貨ショップを開くには、どのような雑貨を、どのくらい揃えるべきかを決めなければならないが、そこで役立つ、マーケティングを学ぶことができる。その地域ではどのような人が住み、どのような暮らしをしているのかを調べ、何が好まれるのかを分析し、売れ筋商品を考えられる力を養える。
また、商品をいつ、どのように補充するべきか、仕入れの仕組みについて理解をしたり、いくら売れたのか、何が売れたのか、どのくらい利益がでたのか、商売における金銭面の記録を残す「簿記」や「会計学」、会計資料をもとに税額を専門的に計算する「税務」なども学ぶことができる。
さらに商学部では、流通過程となる運輸業、貯蔵のための倉庫業のほか、取引の安全を保証する保険や法律、取引代金の支払いで使用する手形や証券、さらに国際的な取引に必要な貿易事務や為替のことまで、商業取引やビジネスにかかわるすべての要素を学べる。
最近では生産者や卸売業者と消費者を直接つなぐ通信販売やネット販売などの新しい商取引、そのグローバルなあり方についても理解することができる。