「なりたい」がかなう大学・短大特集

社会福祉士の仕事・資格ガイド

活躍分野が非常に広い、福祉の総合専門職。自立した日常生活を送るのが困難な人を支援する

「人が等しく幸福に暮らせるように」-福祉が目指す理念はそこにある。社会福祉士とは、福祉が目指すこの理念を実現するために、自立して日常生活を送れない人を対象に支援する、福祉の総合専門職で国家資格。高齢者、身体や心に障害を抱える人、虐待を受けている人、経済的な困窮に陥っている人などを対象にしている。
具体的には、社会福祉は自立した日常生活を送るのが困難な人の福祉に関する相談に応じ、助言、指導し、福祉サービスを提供する。介護保険制度をはじめ、老人福祉法や児童福祉法などの諸法に基づく多様な福祉サービスから、相談者に最もふさわしいサービスを選び、自立計画案などを考え、提示する。自立計画案を実現するために、医師やそのほかの保健医療サービス専門職(介護福祉士、精神保健福祉士など)と連絡・調整をしたり、サービスを受けるために必要な手続きの代理を行ったりする。社会福祉士は、福祉相談の総合窓口機能と、計画を実行に移す実践者との二つの面を持つ。
社会福祉士になるには、国家試験に合格する必要がある。国家試験受験資格は、大学で社会福祉士受験資格取得に結び付いた所定科目を修得し、卒業することで得られる。2年制短大の場合は実務経験2年を要し、3年制短大の場合は実務経験1年を要する。2009年(第21回)国家試験の合格率は29.1%で、毎年30%前後で推移している。
社会福祉士の働く場は幅広い。高齢者福祉施設では生活相談・指導を行い、病院では退院後の日常生活支援のため、諸機関との調整などに当たる。都道府県の社会福祉協議会では、地域福祉の充実に向けたボランティア活動の推進、地方自治体では、相談受付、地域福祉の向上活動などに当たる。

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