法科大学院ガイド

法科大学院【基礎理解講座】

4理論と実務を架橋した教育とは?

法科大学院のカリキュラムは、「法律基本科目群」「実務基礎科目群」「基礎法学・隣接科目群」「展開・先端科目群」の4科目群から構成されている。大学により呼び方が多少異なる場合もある。この4科目群が有機的に結び付くことで、法科大学院教育の特色である「理論と実務を架橋した教育」が実践される。
法律を学ぶに当たっては条文が抽象的な表現だけに条文理解が難しいものの、法科大学院では条文と理論を実務に結び付けて段階的に学んでいくカリキュラムを導入し、法律を理解しやすくしている。条文が法律実務でどのように使われるのか、公判の時にはどのようにするべきかなど、条文と理論の生かし方を学ぶことができる。法科大学院は、「実務を踏まえた理論」「理論を踏まえた実務」を意識した教育を行っている。


法科大学院のカリキュラムは、四つの科目群を体系的に学ぶことができるように構成されている。憲法、民法、刑法などの基本法律を学ぶ「法律基本科目群」が1年次に配当され、2年次からは1年次に学んだ法律知識を実践で活用できる力を養うための演習形式の授業が始まる。併せて、法律文書の作成や公判運営など実務家が実際に行っていることを学べる「実務基礎科目群」も始まる。
3年次には、法曹としての専門基礎を養う「展開・先端科目群」から自らが興味を持った分野の科目を学ぶことになる。「展開・先端科目群」は、司法試験の選択科目と結びついている。「基礎法学・隣接科目群」は、ほかの三つの科目群で学んだ知識をさらに肉付けする目的を持っている。

また、法律基本科目の理解を深めるために総合演習を取り入れる法科大学院が多く、司法試験、そして実務で困ることがないように、演習で取り上げる事例問題は実務により近づいた内容になる。

法科大学院ガイド

PAGE TOP