法科大学院ガイド

法科大学院【基礎理解講座】

11双方向・多方向型授業、ソクラティック・メソッドとは?

双方向・多方向型授業とは、教員が受講生をアトランダムに指名して質疑を繰り返したり、受講生の答えに対して教員が他の受講生を指名して意見を求める形式の授業のこと。取り上げたテーマに関わる理解度を確認したり、関係する事柄との関連性について確認しながら、取り上げたテーマに関する知識の正しい理解と定着をはかっていくことが狙いになっている。

 

ソクラティック・メソッドとは、取り上げたテーマに関する知識を深く、幅広くさせつつ、正確に理解することを目的に、教員が学生による返答を基に、その返答に含まれる知識についてさらに多方面から質問をする方式のこと。

「なぜ、そのように考えるのか」「○○○とは、何か」といった質問が繰り返される。

 

法律は基本理論が相互に関連していたり、一つの基本理論の応用が派生したりしているため、多面的な理解が求められる。そのため法科大学院では、双方向・多方向型授業とソクラティック・メソッドを組み合わせ、法律知識の正しい理解と法的思考力の柔軟性を養うことができるようにしている。

演習では、学生全員が判例や関連資料をあらかじめ読んで理解していることを前提に、教員が「この判断についてどう思うか」「ここをどのように解釈するか」など、次々と学生に質問していく。教員対学生の問答を通して、学生は判例の解釈方法や法論理展開力などを身につけていく。

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