法科大学院ガイド

法科大学院【基礎理解講座】

8展開・先端科目群とは?

展開・先端科目群は、民法などの法律基本科目の特別法となる法律を学べる科目群のことだ。弁護士などとして実際に法実務を遂行する上で出会う法律問題の解決策を導くのに必要な知識を得ることができる。法律基本科目を応用できる力と、先端的な法的問題に対処できる力を養う目的がある。それは、専門性を備えた法曹として活躍するための基礎を鍛えるとも言い換えられる。選択科目として自由に履修できるので、将来、どのような分野に強い法曹になるのかを意識しながら履修したい。


展開科目には、労働法、経済法、租税法、倒産法、国際私法などがあり、先端科目には知的財産法、国際取引法、環境法などがある。そのほか、各校が特色を出すために、幅広い科目を開講している。それぞれの法科大学院の教育理念や方針、特色が最も表れやすい科目群なので、法科大学院選びの際には、この科目群に設置されている科目と、自分の目指す法曹像を照らし合わせて考えるとよいだろう。


司法試験の論文式試験では、公法、民事法、刑事法に加え、選択科目から1科目を選び受験することになる。展開・先端科目群は、その選択科目試験に対応した科目となっている。

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