法科大学院ガイド

法科大学院【基礎理解講座】

5法律基本科目とは?

法律基本科目群は、公法系(憲法と行政法、10単位)、民事系(民法、商法・会社法、民事訴訟法、32単位)、刑事系(刑法と刑事訴訟法、12単位)の3分野、7科目から構成されている。単位数で見ると民事系に重きが置かれているが、実務上のニーズが高いことと、法律の範囲が広いことによっている。さらに、未修者向けの教育を充実させることを目的に、法律基本科目に関わる単位数を増やす法科大学院が多い。法曹として誰もが知らなくてはならない実定法(民法や商法、刑法)と手続法(民事訴訟法や刑事訴訟法)の基本を身につけることが目的になっている。

 

法律基本科目は、法理論を講義形式で教わるものと思われがちだが、法科大学院での教育方法は異なる。1年次から、理論を実務との関わりの中でとらえることができるように、簡単なケースや判例を取り上げながら、学生への質問を交えて授業を進める法科大学院が多い。さらに、法的思考力や応用力を養うために、2年次には「民法演習」「刑法演習」などのゼミ形式による授業方法を取り入れている。

3年次になると、民法と民事訴訟法を融合して学べる「民法総合演習」へと発展し、より実践的な法実務力の修得を目指すことになる。

また、未修者向け教育を充実させる目的で、未修者1年次の上限単位数は42単位まで設定できるようになり、多くの法科大学院が法律基本科目の単位数を増やしている。

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